情弱の米国株投資生活

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PCEデフレータに注目!米国のインフレ動向を掴むためのポイント

2023/02/24は大きく市場が下落しましたね。

何が原因かというとPCEデフレータの発表があったわけですが、市場の予想より高い結果になってしまったんですよ。

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「なんで皆PCEデフレータを気にするんだ!」と思う方もいらっしゃるでしょう。

今米国はインフレです、PCEデフレータはインフレの動向を知るために注視されています。

PCEデフレータとは

PCEデフレーターは、消費者支出支払指数(PCE)に基づくデフレーターです。

PCEは、米国の国内総生産GDPの一部であり、個人消費支出を計測するための主要な指標の1つです。

PCEデフレーターは、消費者物価指数(CPI)生産者物価指数(PPIなど、他のデフレーターと比較して、より包括的で、広い範囲の価格変動をカバーすることができます。

PCEデフレーターは、ある期間内に生産された物品とサービスの価格変動を測定することにより、インフレーションやデフレーションのレベルを示す指標として使用されます。

PCEデフレーターは、連邦準備制度(米国中央銀行)がインフレーション率を監視するための主要な指標の1つであり、経済政策の決定に重要な役割を果たしています。

デフレータ

デフレーターとは、物価指数の基準となる年度の平均価格を100として、他の年度の物価を比較するために使用される指数です。

デフレーターは、物価が上昇しているか下降しているかを示す指標として用いられます。

【例】

  1. とある商品の価格が2020年に100円だった場合、2021年に110円に上昇したとします。
  2. この場合、2021年のデフレーターは、2020年を基準とした価格の上昇率である10%となります。
  3. 一方、もし2021年に90円に下落していた場合、2021年のデフレーターは、-10%となります。

要は基準価格に対して何%上下したかということです、インフレは賃金が上がり消費が増え物価が上昇するので、デフレータは重要な指数となります。

国内総生産GDP

国内で生み出されたすべての最終的な財とサービスの市場価値の総額を表す指標です。

GDPは、ある国の経済力や成長率を測定するための主要な指標の1つであり、国民経済計算の中心的な概念です。

済成長率を算出するための主要な指標として利用されます。

経済成長率は、ある期間(通常は1年)のGDPの変化率を示し、GDPの伸びや縮小の速度を表します。

費者物価指数(CPI)

消費者物価の変動を測定する指標です。

CPIは、消費者がよく購入する品目を対象にして算出され、食品、住居、交通、教育、医療などの費用が含まれます。

CPIの算出には、重み付けを行い、各品目の価格変動の度合いに応じて、その品目の重要度を反映した加重平均を取ることが一般的です。

CPIは、ある時期における消費者物価の変動を測定することで、インフレーションやデフレーションの状況を把握するために利用されます。

CPIの上昇率が高いほど、消費者物価が上昇していることを示し、反対に、CPIの上昇率が低い場合は、消費者物価が安定していることを示します。

PCEとCPIの違い

同じように見えるかもしれませんが違います。

まず消費支出の範囲が違います、CPIは都市部の家計の消費支出を対象としているのに対し、PCEは、全国の個人や世帯の消費支出を対象としています。

これだけ見ればPCEの方が詳細を把握しているということです。

しかし商品範囲の違いもありますので、一概にPCEの方が優れた指標というわけではありません。

CPIは食料品、住居、エネルギー、交通、医療、教育などの価格変動を表すのに対し、PCEは、医療費、住居費、食料品、エネルギー、交通、娯楽などの消費支出全般を表しています。

難しいかもしれませんが、両方重要な指標だと理解していただければOKです。

生産者物価指数PPI

生産者物価指数は、国や地域における生産物の価格の変動を計測する指数であり、生産業者が生産する商品やサービスの価格変動の動向を把握するために用いられます。

生産者が製造する商品やサービスの価格変動を測定することに特化しています。

インフレではサービスに関する料金も上がっていくので、要チェックな指標です。

まとめ

PCEデフレータはインフレの動向を知るために重要な役割を担っています。

ただし、PCEだけ見ていれば良いわけでは無く、CPIやPPI等ほかの指標と合わせて見ていくのがベストだと思います。