本日は米国のISM製造業景況指数の発表がありますので、少しおさらいしておきましょう。
その前に投資家を取り巻く状況を解説します。
現在投資家はFOMCや経済指標の発表に敏感になっています。
理由は簡単です。
現在米国はコロナ後の大規模金融緩和の影響で加熱したインフレを抑えるために、金融引き締めを続けています。
米国の景気が弱くなれば、FRB(日本の日銀みたいなもの)は金融引き締めを中断できます、状況によっては緩和するでしょう。
逆にまだまだ米国経済は強いことが証明されたらどうでしょうか、金利は上がり投資家達は「FRBは金融引き締めを続けるかもしれない」と思うのではないでしょうか。
金利と株価はシーソーの関係ですので、金利が上がれば株価は下がります。
我々投資家にとって米国の景気はとても重要ですよね。
じゃあどうやって景気の良し悪しを判断するかというと「経済指標」です、FRBは勿論世界中の人々が注目しています。
過去記事では経済指標の一つPCEデフレータを解説しました、上振れだったため株価は下がりドルは高くなりましたよね。
それほどまでに投資家は指標には中止しているのです。
それでは重要な経済指標の一つであるISM製造業景況指数を解説します。
ISM製造業景況指数とは
ISM製造業景況指数(Institute for Supply Management Manufacturing Purchasing Managers' Index、略称:ISM PMI)は、アメリカの製造業の景況を測定する指数であり、経済指標の1つです。
ISM PMIは、生産、新規受注、在庫、納期、雇用などの指標を基に算出され、50以上の値が出ると景気が拡大していることを示し、50未満の値が出ると景気が縮小していることを示します。
ISM PMIは、アメリカの製造業の活況を測定するために広く利用されていますが、世界中のマーケットにも影響を与える経済指標の1つです。
ISM PMIの値が高いほど、製造業界が拡大し、景気が好調であることを示します。一方で、ISM PMIの値が低いほど、製造業界が縮小し、景気が悪化していることを示します。
リンク引用元
新型コロナが流行った時は、一時的に下げていますが、その後金融緩和により徐々に上昇しております、2021年にピークを付けた後金融引き締めの効果により下がっているのが分かります。
まとめ
2月は他の指標が高かったので上振れの可能性もありますが、表を見てもわかるとおり、ISM製造業景況指数はピークを過ぎ下落しています。
下落が続けば、金融引き締めも終わりが見てくると思います。
中長期で見れば発表後に下落したとしても「買い増しチャンス」だと思って、買いに行くのが良いのではないでしょうか?
※投資はくれぐれも余剰資金でお願いいたします。
短いですが今日は以上です!
ありがとうございました。