2023/02/24の米国株市場は、非常に大きい下落と共に始まりました。
日本時間1:28時ですが3指数全て1%以上下落しています。
- S&P500 ▲1.2%
- DOW ▲1.42%
- NASDAQ ▲2.6%
なぜ下落したかというと、本日発表された米国の経済指標の一つPCEコアデフレータが、市場の予想と違い良い結果を出したからです。
PCEデフレータ
前年比
- 前回:5.0%
- 予想:4.9%
- 結果:5.4%
前月比
- 前回:0.1%
- 予想:0.4%
- 結果:0.6%
PCEデフレータ
前年比
- 前回:4.4%
- 予想:4.3%
- 結果:4.7%
前月比
- 前回:0.3%
- 予想:0.4%
- 結果:0.6%
なぜ経済指標が強いと下落する?
簡単です、金融引き締めが市場(我々投資家)の予想よりも長く続きそうだからです。
金融引き締めが続けば高金利状態が続きます、これは株価にとってはネガティブな状態となります。
現在米国は去年から加熱しすぎたインフレに悩まされています。
米国のFRB(日本の日本銀行みたいなもの)は、インフレを抑えようと非常にハイペースな金融引き締めを継続してきました。
引き締めの効果もあり2022年の夏場をピークに経済指標の数値は鈍化(予想より下振れ)、長期金利も低下していきインフレは緩やかに沈静化されていました。
このままいけばインフレが終わり、米国経済がリセッション入り(不景気)する可能性が現実味を帯びてきます。
そうなればFRBは引き締めを停止し、状況によっては利下げを行うでしょう。
そういった思いから去年の12月から今年1月にかけて株式は買われ、米国株価は力強い上昇を続けました、投資家達の「乗り遅れたくない!」という気持ちが全面にでた結果です。
しかし年が明けて経済指標の発表があると、市場の予想とは裏腹に強い数字が続きました。
つまり米国経済はまだまだ強いということです。
米国経済が強ければ、市場の「後数回で利上げが終わる」という希望は砕けます。
だから皆株式を売却しているのです。
金融引き締めは長引くが退場する必要無し
去年のようにハイペースで金融引き締めしてのであれば、一旦手放して様子をうかがうのも良いと思います。
しかし今年は0.25%以上の利上げは今のところ考えられていません、低水準での利上げ期間が長引くかどうかです。
金融引き締めしすぎると経済を不景気に陥れてしまうので、FRBも去年のような引き締めはしないでしょう。
そういう意味では今年中には金融引き締めが終わる予想が強いです。
そうなれば株価は本格的な上昇トレンドに移行します。
株は売るべき?
あなたのポジションとポートフォリオ次第ですが、売らなくていいです。
特に指数に連動するような投資信託は基本売買しないで下さい。
しかし個別銘柄を持っているのであれば、10%以上マイナスが出ている銘柄は処分して整理した方が良いです。
大きく下落した時こそ投資のチャンス
皆苦しんでる時に買ったら割と良い結果になることが多いです。
逆に今年の1月みたいに、決算が悪かったのになぜか株価が上がるという加熱モードになってたら要注意です。
一度に大きく突っ込まない
買う時は何回かに分けて買いましょう。
指数なら全力でも構いませんが、大きく下落した時や私生活でお金が必要になったら困るので常に余力を残しておく方が精神的に楽です。
まとめ
FRBは去年からすさまじいペースで金融引き締めを続けていきました、その結果長期金利も下落しインフレもピーク時から緩やかな現象傾向にあります。
しかしここにきてインフレ再燃の可能性がでてきて市場は少し弱気になりはじめました。
ただ引き締めの効果は後から来る場合が多いので気にしすぎるのは悪手です。
私達経験の浅い投資家にやるべきことは、退場することでは無く、こんな状況でもしっかりと結果を残している会社の株式を買う、もしくはS&P500等長期で右肩上がりで成長している指数を買うことだと思います。
勿論様子を見るのも良いでしょう。
私は去年のほとんどをキャッシュで過ごしていましたが、今年は普通に買っていってます。(今日の下落でも買い増ししました)
長くなったので今日はこの辺にしておきます。
それでは!