おはようございます、先日のFOMCでは年内利下げについての言及が一切無かったですね、経済がまだまだ強い証です、データ次第でしょうが本格的な利下げは年末あたりになるのでしょうか。
2023年6月FOMCパウエル議長の質疑応答
※見逃してるのもあります。
Q:一部の住宅市場は回復し始めている。
A:去年の年初に利上げサイクルを始めた、どのくらい早く利上げするか、高く金利を設定するか、利上げのペースを緩やかにするか、今はそのプロセスの継続中である。今後は少し利上げするかもしれないが、そのペースは今までとは違い緩やかだ、7月のFOMCに関しては今のところメンバー内で議論は無い。
Q:経済予想サマリーにはディスインフレーションを感じさせるものはどこにも無い。
A:GDP成長率予想は引き上げられた、失業率予想は引き下げられた、インフレ予想は引き上げられた、これらは全て経済は強いというコンセンサス予想となっている、物価のインフレは大分鎮静化してきている、住宅サービスのインフレは新しいリース契約が低い値段で契約されているのでいずれ下がってくるだろう、その他のサービスはまだインフレが収まる気配は見られない、実現するためには雇用関係の需給関係が改善されないといけない。
Q:今回利上げを見送る価値はあるのか?
A:去年は利上げの速度が大事、いまはそうじゃない。今は利上げのペースを落とした方が良いと考えている。
Q:3月のミーティングから何が変わったのか?
A:我々FRBがやっていることは経済データをフォローしていることだ、雇用が予想より強かったのでコンセンサス予想に影響を与えている。
Q:現在のFFレートは十分では無いと思うがどうか?
A:引き締めすぎるリスク、引き締めが足りないリスク、その二つは大分バランスが取れていると思います、コアインフレのデータはインフレの抑え込みが順調であることを証明していると思う。
Q:信用の緊縮にはどういう兆候がみられるか
A:今その判断することは早い、もし平常の状態より信用の状態が危うくなる場合があれば対応しないといけない。
Q:今住宅価格は下がっているのに、なぜ更なる利上げの話をするのか
A:2年近く市場の人々は金融緩和するのかを気にしている、しかしインフレはしつこい、しっかりインフレが収まっているかを確認することが重要だ。
Q:前回のミーティングでは、賃金インフレは全体のインフレを押し上げてはいない
A:今回新型コロナの後で、経済再開になった時にサプライチェーンがインフレの主な問題だった、最近になって賃金インフレがインフレの主因になっているということで議論になっている、今はようやく賃金インフレが緩やかになっているがまだ十分では無い。
Q:QT政策に関しては、何を根拠に決めているのか
A:マネーマーケットの状況を注視している。
Q:住宅市場に関して
A:住宅市場はボトムを付けて反転したかも、家賃がどう推移するかを注目したい、利上げは住宅市場だけをみて決めるわけではない。
Q:連邦債務上限に関してはどうか
A:予算の問題は管轄外、立法府の仕事だ。
Q:経済予想サマリーによれば、ソフトランディングの予想が高まっている
A:その可能性はある、可能かもしれない、いずれにしろFRBメンバーはインフレを抑えなければいけないという意見で一致している。
Q:賃金の見通しはどうか
A:今後も賃金は上昇するだろう、ペースは落ちたが十分では無い。
原油先物価格が再び3%上昇
68ドルあたりになると何かしら良いニュースが出てくる感じがします、気のせいですかね。
経済指標は少し鈍化
- 【失業保険申請数】予想26.2万人 結果26.2万人
- 【5月工業生産】予想0.1% 結果▲0.2%
- 【5月小売売上高】予想▲0.1% 結果0.3%
株式市場は浮かれすぎていると思うのですが
FOMCでは年内の追加利上げが言及されたにも関わらず株価が上昇しました。
市場が見送りで安心感を持ったのか、FRBの宣言をポーズと見たのかはわかりませんが少々浮かれすぎだと思います。
資産が増えていくのは嬉しいのですが、このまま行くのはちょっと考えられないですね。
今後の相場は誰にもわかりませんが、大きな利が乗ってる人は利食いするのもアリではないでしょうか。
本日はこここまでです、ありがとうございました。