JNJは、世界最大の医薬品メーカーの一つであり、医療機器や消費財部門も有しています。
一生持ってて良いと言われてた銘柄なんですが、最近ちょっと不穏ですよね。
チャートも下降トレンド真っ只中です、個別銘柄はこういうことがあるから気が抜けませんね。
私も保有してますが、売却も考慮しないといけませんね。
データ元:
ジョンソン・エンド・ジョンソン (Johnson & Johnson)【JNJ】の株価チャート - 株探(かぶたん)|米国株
JNJの株価がなぜこんなに下げているかというと、様々な問題がなかなか解決しないからです。
特にベビーパウダーのがん訴訟で何度も敗訴しており、そのうちの一つは最高裁まで上告され、20億ドル以上の支払いをしなければならなかったのです。
同様の訴訟が何万件もあるとのことです。
今回はJNJが現在抱えている主な問題をいくつか説明します。
タルク製品に関する訴訟問題
JNJは、かつて子会社であったアメリカのタルク粉末メーカーであるベビーパウダーをめぐり、がんなどの健康被害があるとして、多数の訴訟を抱えています。
これに対してJNJは、タルク粉末に有害物質が含まれていないことを主張していますが、訴訟による負担は継続しています。
これらの訴訟により、JNJは多額の賠償金を支払うことになる可能性があります。
また、JNJのタルク製品に対する信頼性やブランド価値にも悪影響を与えることが懸念されています。
JNJは、これらの問題に対応するために、訴訟を解決する取り組みや、タルク粉末以外の製品にシフトするなどの戦略を進めています。
少し深堀します。
ユーザー側の主張
アスベストは、肺がんや中皮腫などの深刻な健康被害を引き起こす有害物質であり、一部のタルク製品に混入している可能性があります。
ユーザー側は、JNJが安全性に関する情報を適切に開示せず、タルク粉末の危険性を認識していたにもかかわらず、市場に出荷し続けたと主張しています。
JNJの対処が問題
JNJがベビーパウダーのがん訴訟で抱えた負債を新たに設立する事業体に移管した上で、その事業体の破産法11条適用申請を目指す計画を裁判所が否定した。
引用元です。
COVID-19ワクチンに関する問題
JNJはCOVID-19ワクチンの製造・販売を行っていますが、副作用の報告や品質管理の問題が発生しています。
これにより、一部の国では使用が中止されたり、制限されたりしています。
血栓症の副作用の報告
JNJのワクチンにより非常に稀ではありますが、血栓症の副作用が報告されています。
これに対して、JNJは、ワクチンの安全性に関する情報を提供するため、FDAなどの規制当局と協力して調査を進めています。
ワクチンの品質管理に関する問題
JNJのワクチンの製造過程で、品質管理に関する問題が報告されています。
具体的には、一部のワクチンが製造中に汚染された可能性があることが判明し、その後、JNJは製造プロセスを見直し、製品の品質管理を強化するための取り組みを進めています。
ワクチンの供給に関する問題
ワクチンの供給にも問題が報告されています。
JNJは2021年の初めにワクチンの製造遅延が発生したため、EUなどの一部の地域でワクチンの供給が遅れたことを謝罪しています。
売上減少
JNJは、最大の製品である糖尿病治療薬の特許切れや、医療機器や消費財部門での競合激化などにより、売上減少が懸念されています。
医療機器事業の売上減少
コロナの流行により、一部の病院や医療施設が一時的に閉鎖されたり、非常事態宣言によって手術や治療が延期されたりするなど、医療機器事業の売上に影響が出ました。
製薬事業の売上減少
コロナの流行により、一部の製薬品の需要が減少しました。
例えば、一部の医療機関が非常事態宣言下にあったため、手術や治療が延期され、手術後の疼痛や炎症を緩和するために使用される鎮痛剤の需要が低下したという報告があります。
消費財製品の売上減少
コロナの流行により、一部の消費財製品の需要が減少しました。
人々が外出を控えたことにより、日焼け止めや化粧品の需要が減少したという報告があります。
まとめ
JNJは高配当であり連続増配銘柄(60年以上)です、更に株価も長期で見れば右肩上がりです。
しかし、今回の記事で解説しましたが問題も多くあり、訴訟問題が解決の方向に向かわない限り倒産することは無いにしても、しばらくは株価の低迷が続くかもしれません。
「一生持ってて良い」と言われていても個別銘柄にはリスクがつきものですので、投資する際にはリスクを覚悟して圧倒的なホールド力を持って下さい。
高配当目的で尚且つリスクを分散するのなら、個別銘柄では無く高配当ETFを買うのをオススメします。
それでは本日はここまで!